美術デザインコンクールにはジャンルがいろいろありますが、ここでは先ず【絵画】に絞ってお話しましょう。【デザイン・イラスト】については後日、改めて述べることにします。
【絵画】は高校生ならほとんど油彩でしょうか。日本画やアクリル、水彩もありますが油彩をされている方が多いでしょうね。
先ず大きさですが大きさの制限があることが多いですが10号~100号ぐらいまでまちまちです。どれぐらいの大きさを描けばいいのかというとできれば制限の上限です。コンクールでは大きさの制限いっぱいに描くのが一般的です。それは何故か?レッスンの中でお答えしますね。
次に何を描くか、これが一番重要です。この何を描くかということをよく考えましょう。何かを見た美しさや力強さ、哀しみや喜び、驚きのような感情、また想像から創り上げた世界、抽象絵画的な構成、手法など様々なアプローチが考えられますが、大事なのは自分が何を表現したいのかということです。自分の作品の核となるものですね、これがしっかりしていないと作品を進めるのがぶれていきます。
できるだけスケッチを重ねて構想を練り、エスキースを何枚も作ってどうすれば表現したいことが効果的に作品として結実するか、検討してほしいと思います。構図、色彩、マチエール…いろいろな角度から検討してください。
そして、誰か信頼できる専門家に相談できるといいですね。最終的な判断はもちろん自分ですが。
作品はエスキースの段階で80%ぐらいがすでに決まっていると思っていいと思います。エスキース(習作)は大変重要です。
次は画材ですが油彩を選ぶ人が多いです。油彩は乾くのが遅いのでぼかすことが容易です。歴史のある描画材料で愛好者が多く、安定した評価を得ており耐久性も高いです。一度描いたものを上から完全に塗りつぶしたり、引っ掻いたり削ったりもできます。ただ、乾くのが遅いということは逆に言うと乾くまで次の作業ができなかったりするということです。そこは慣れていかないと仕方がありません。油性なので扱いには注意が必要です。
油彩の他にアクリル絵の具という水性の絵の具で油絵のようにも水彩のようにも描ける絵の具があります。これを使って絵画制作を行っている高校生は少ないと思いますが、デザイン・イラスト分野ではポピュラーな存在です。絵画制作にも使って何も問題はありません。最大の特徴は乾くのが早いということでドライヤーを使うとより早く乾かすことができるという点です。乾くのを待つということがないので作業はどんどんはかどります。油彩とは発色や艶、質感が違いますが油彩に劣るということはありません。どちらも特色があるという風に考えるといいと思います。水性なので片付けも楽です。
その他、水彩・パステルなどがありますが、あまり大きな作品には向いていないでしょう。小品、絵本原画など描画材の特徴を生かした画風に適しています。